またこの時期がやってきました。
「キリスト教」でもないのに、「クリスマス」が近づくと何となく「うきうき」してしまいます。
誰でもそうだと思いますが、
私にとっての「クリスマス」は「平和」の象徴のような響きがあって、この日だけは「安らかな1日」を過ごしたいという気になります。
でも、「クリスマス」に対する想いは人それぞれで、「クリスマス・ソング」にもそのことがよく表れています。
「きよしこの夜」のような、静かに流れる曲が好きな人もいれば、
「ジングル・ベル」のような「リズミカル」な曲が好きな人もいる。
「この日に失恋してしまった」ことを歌った曲も人気がありますね。
「ラスト・クリスマス」や「クリスマス・イブ」みたいな・・・
私が「クリスマス・ソング」で大好きな曲は、
・ Silent Night(きよしこの夜)
サイモンとガーファンクルのバージョンで、「7時のニュース」という副題(?)も付いています。
透き通った「ハーモニー」の裏で、「7時のニュース」が流れています。
上院議会で法案について論争、レニー・ブルースというコメディアンが亡くなったこと、キング牧師のデモ行進のこと、9人の看護学生を殺したリチャード・スペックの裁判、ヴェトナム反戦運動に対するニクソン副大統領のコメントなどのニュースです。
「平和」であってほしい「クリスマス」の日も現実はまったく「平和ではない」という「メッセージ」が「ヒシヒシ」と伝わって来ます。
・ White Christmas(ホワイト・クリスマス)
4曲収められた「プレスリー」のクリスマス・ソング」のレコードで知りました。
I'm dreaming of a white Christmas
Just like the ones I used to know
Where the treetops glisten,
and children listen
To hear sleigh bells in the snow
~Irving Berlin~
衝撃を受けたのは、3行目の「where the treetops glisten」の部分、
それまで「クリスマス・ツリー」というのは部屋の中に置くプラスティックでできた「小さな」ものとばかり思っていました。
てっぺんにちょっと大きな「星」を置いて、枝にいろんなデコレーションを飾り、「チカチカ」する「イルミ」を巻きつけて・・・みたいな
でも、本物の「クリスマス・ツリー」は違ってたんですね。
「サンタ」の国「フィンランド」や北欧の国々で、
庭の「もみの木」に雪が積もっていて、見上げると「満天の星空」が枝の間から見える、
そして、子供たちは「サンタ」の乗った「ソリ」のベルが聞こえてくるのを待っている、
そんな光景が目に浮かぶようです。
卓上の「ツリー」とはスケールが違っていました。
・ Happy Christmas(War is over)
1971年に発表されたジョン・レノンの曲です。
副題に「戦争は終わる」と付いているのがいいと想いました。
「今日はクリスマス、あなたは何をしましたか?
1年が終わり、新しい年が始まりましたよ。」
「戦争は終わる」というフレーズのおかげで、「あなたは何をしましたか?」という問いかけが、心に「ずしり」と響きます。
そのあとに、
近くにいる人も、愛する人も、
老いも、若きも、
金持ちも、貧乏人も、
黒人も白人も、
黄色も赤も、
メリー・クリスマス、そして新年おめでとう
と、続きます。
最後は「長い道のりだけど、戦争を終わらせよう」
あなたはどんな1年でしたか?