「 Take me home, country roads 」(故郷に帰りたい)は1971年、ジョン・デンバーによるヒット曲です。
ジョン・デンバー、ビル・ダノフ(Bill Danoff)、タフィー・ナイバート(Taffy Nivert)
Take me home, country roads から学べる英語
Almost heaven, West Virginia,
ほとんど天国に届く、ウェスト・バージニアBlue Ridge Mountains, Shenando ah River
ブルーリッジ山脈、シェナンドー河By John Denver, Bill Danoff, Taffy Nivert
< 形容詞の比較級 >
Life is old there, older than the trees
そこの生き物は木々よりも古くYounger than the mountains, growing like a breeze
山よりも若く、そよ風のように気楽に育っているBy John Denver, Bill Danoff, Taffy Nivert
「比較級」は、形容詞の語尾に「 er 」を付けて「 than(~よりも)」といっしょに並べるのが基本です。
「~よりも~だ」という意味にになります。
old → older ( than )
young → younger ( than )
「歌詞」の中では、「 Life is 」が省略されているので、わかりにくくなっています。
Life is old.
(Life is) older than the trees.
(Life is) younger than the mountains.
(Life is) growing like a breeze.
「 breeze(そよ風) 」は「気ままなもの」の象徴です。「生物は気ままに成長している」の意味だと思います。
< 私を~に連れていって >
Country roads, take me home to the place I belong
カントリー・ロード、僕を帰るべき場所に連れて行ってWest Virginia, mountain mama, take me home, country roads
ウェスト・バージニア、母なる山へ、僕を連れて帰ってBy John Denver, Bill Danoff, Taffy Nivert
「~が~を~へ連れて行く」という言い方は、 take + 目的語 + to 場所 という形で、
よく「無生物を主語」にした形で使われます。
This bus will take you to the station.
このバスに乗ると駅に着きます。
直訳は、「このバスはあなたを駅に連れていくでしょう。」ですが、「無生物の主語」は「原因」を表しており、「このバスに乗ること(が原因)であなたは駅に行ける」という意味になります。
Country Roads, take me home to the place I belong
この文も「カントリーロード」という「無生物主語」の形をしていますが、ここでは「直訳」のほうがよさそうです。
※ 「 home 」は副詞であるため、「 to 」は不要です。
「 the place I belong 」とは、「本来私がいるべき場所」という意味です。
< stranger to ~ >
All my memories gather 'round her
僕の思い出はすべて、彼女(山)の廻りMiner's lady, stranger to blue water
その山は炭鉱夫のレディで海を知らないDark and dusty, painted on the sky
鉱山は暗くて埃っぽい、空に描かれた絵のようだmisty taste of moonshine, tear drop in my eye
ほのかな密造酒の香りには、涙が出てくるBy John Denver, Bill Danoff, Taffy Nivert
「 stranger 」 は strange に「人」を表す「 er 」がついた語ですが、「見知らぬ人」「不慣れな人」という意味を持っています。
I'm a stranger here.
私は当地は初めてです。
「 stranger to 名詞 」は「~に不慣れな人」「~とは縁のない人」という意味になります。
She(=山)is Miner's lady
She(=山)is stranger to blue water
「 moonshine 」は俗語で「密造酒」のこと
< さらに「無生物主語」 >
I hear her voice in the mornin' hour she calls me
朝のひと時に山の声が聞こえる 彼女が僕を呼ぶ声がThe radio reminds me of my home far away
ラジオを聞いていると僕は遠く離れた故郷を思い出すBy John Denver, Bill Danoff, Taffy Nivert
「無生物主語」という文法は、本来、動作をすることができない「無生物に動作をさせる」表現です。
The radio reminds me of my home
ラジオが私に故郷のことを思い出させる。
The letter made me happy
その手紙が私を幸せにした。
直訳すると、上のようになりますが、「無生物主語」の場合、
「主語」は「原因」、「目的語」を主語のようにして、言い換えたほうが自然な訳になります。
The radio reminds me of my home
ラジオを聞くと(原因)、私は故郷のことを思い出す。
The letter made me happy
その手紙をもらって(原因)、私はうれしかった。
< 分詞構文/「後悔」の助動詞 >
And drivin' down the road I get a feeling
車で走っていると こんな気持ちになるThat I should have been home yesterday, yesterday
もっと早く故郷に帰れば良かったのにとBy John Denver, Bill Danoff, Taffy Nivert
「副詞節」は動詞を「分詞」にかえることによって、文頭の「接続詞」と「主語」を省略することができます。これを「分詞構文」といいます。
When I was walking down the street, I met a friend of mine.通りを歩いていると、私は友達の1人に会った。
分詞構文にすると、
Walking down the street, I met a friend of mine.
となります。
Because she didn't know what to do, she came to ask for my advice.どうしたらよいか分からなかったので、彼女は私に助言を求めにきた。
否定文の場合は、
Not knowing what to do, she came to ask for my advice.と、分詞の前に Not をつけます。
歌詞の中のDriving down the road, I get a feeling ... は
When I'm driving down the road, I get a feeling ... の「分詞構文」です。
And drivin' down the road I get a feeling that I should have been home yesterday
should は「~すべきだ」という意味です。
should に have p.p(過去分詞)をつけると、「~すべきだったのに、していない」という「後悔」の表現になります。
I should have been home yesterday.
もっと早く帰っておくべきだったのに。
歌詞の中の、I get a feeling that I should have been home yesterday.
a feeling that は、「 ~という気持ち」という意味で、「同格の that 」が feeling を修飾しています。