普通に食べている人が、体重を減らしたいと考えるとき、あなたはどうしますか?

「食生活の改善」から始める人が大半だと思います。いわゆる「ダイエット」です。

以前からさまざまな「ダイエット法」が本やテレビで紹介されていますが、最近は、「プチ断食」「スローブレスダイエット」「ジュースクレンズ」ダイエットなどが人気です。

「ジュースクレンズ」ダイエットとは、3日間、食事の代わりに、果物や野菜のみをフレッシュジュースにして飲むというダイエットです。3日間が終わったら、お粥などを食べて徐々に通常の食生活に戻していくのですが、「プチ断食」と似ています。

でも、これらのダイエットは、「日常生活」から少しかけ離れているような気がします。つまり、それらの「ダイエット」を成功させるためには、その裏に隠れた「日常生活」に「ある程度の窮屈さ」が加わるということです。

夜更かしせず、早めに寝る、酒を飲むのを少し控える、食後は歯磨きをしてだらだら食べ続けない、まわりにパンやお菓子を置かない、食事は炭水化物を控えて野菜から食べる、など「日常生活」の改善が伴ってこそ成功するのではないでしょうか。

「日常生活」は今まで通りで、たとえダイエットをしなくても、確実に体重を減らす方法はないのでしょうか。

あります。あなたがやるべきことは「ぶらぶら散歩」です。

よく言われていることなので、「なあ~んだ。」と思われた方も多いのではないでしょうか。

でも、「毎日30分の散歩で、何を食べても体重を減らすことができる。」という話を聞いたことがありますか?

すこし、大げさな言い方かもしれません。

デューク大学の研究で次のような実験が行われました。

彼らは、普通の中年の男女に、8ケ月間これまでの食生活を変えずに過ごすようにお願いしました。

中年の男女はその8ケ月間を次のような運動量に応じて4つのグループに分かれました。

1つ目のグループには、その8ケ月間、週に20マイル(32キロ、1日約3キロ以上)の息が切れるくらいのジョギングに匹敵するハードな運動を課しました。

2つ目のグループには、それより距離が短い、ややきつめのジョギングのコースを課しました。

3つ目のグループには、比較的やさしい週に12マイル(19キロ、1日約2キロ以下)程度の歩く速さの運動を課しました。

4つ目のグループには、全く運動を課しませんでした。

その実験で明らかになったことは、それ程驚くべき結果ではありませんでした。

人は一生懸命運動に取り組めば取り組むほど体重も減り、ウェストも小さくなります。

全く運動をしなかった4つ目のグループは、体重も増えていました。

しかし、注目すべきことは、3番目のグループです。比較的やさしい1日に30分程度、2マイル以下を「ぶらぶら散歩」したグループも実際に体重を減らしていたのです。

彼らは8ケ月間で、体重の1パーセントほど減っていました。「ウェスト」も「太もも」も小さくなっていました。

米国の「疾病対策予防センター」も「1日30分の散歩」を奨励しています。(「医学研究所」などは60分がより効果があると言っていますが...)

「ダイエット」は日常生活そのものを変えないとなかなか成功しません。でも、日常生活のほんの1部分の習慣に「ぶらぶら歩き」を付け加えてみてください。

それだけで、十分「ダイエット」効果があるのです。

体重を減らすのに、「食べないで済ますダイエット」は必ずしも必要ではないということです。

 

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