「Band in a box」を購入して、よく使う機能が「自動編曲/自動演奏」。コードを入力して、演奏ボタンをクリック!これだけで自動演奏が始まります。演奏スタイルも多様で、移調・テンポ変更も自由にできます。

Band in a box に自動演奏させるには

「Band in a box」に自動演奏させるには、まず、曲のコード進行を「コードシート」に入力します。最初は、1小節目にコード「C」が入力されているだけで、なにも設定されていません。

<コードの入力>

コードを入力したい位置をクリックして、ここに半角でコードを打ち、Enter キーか キーで確定します。コードネームは小文字でもかまいません。

入力を間違えた場合は、確定前なら Backspace キー、確定後であれば、Delete キーで消します。

1小節は2つのセル(入力枠)に分かれており、1つのセルには2つまでコードを入力できます。1つのセルに2つコードを入れたい場合は、「c,c7」のように、コードを[,(コンマ)」で区切ります。このやり方で、1小節に4つまでコードを入力できます。

 

コード入力の注意点

コード入力は半角英数モードを使う。
テンキーは一切使用できない。

 

<臨時記号/分数コードの入力>

「#」記号は キーでOKです。「♭」は B キーです。Shift キーを押す必要はありません。例えば、「B♭」は「bb」、「F#」は「f3」と入力します。

「/(スラッシュ)」で分数コードを入力します。「G/B」や「GonB」は「g/b」と入力します。

<プッシュ/ブレイク等の入力>

プッシュとは、 拍に合わせるのではなく、少し先行して演奏することを「プッシュ」と言います。プッシュさせるには、コードの先頭に「^(キャレット)」を入れます。「^(キャレット)」を2つ入れると16分音符分プッシュします。

ブレイクには、「休止」「ショット」「ホールド」の3種類があります。「.」(ピリオド1つ)で「休止」、「..」(ピリオド2つ)で「ショット」、「...」(ピリオド3つ)で「ホールド」。「休止」ではその小節には音が鳴りません。「ショット」は先頭を短く鳴らして、あと「休止」します。「ホールド」は、いわゆる「ジャーン」という感じです。

「ブレイク」のあとに、「b」(ベース)「d」(ドラム)「p」(ピアノ)「g」(ギター)「s」(ストリングス)の文字を入力すると、「ブレイク」中にその楽器だけは鳴り続けます。例えば、「C...bg」と入力すれば、ベースとギター以外はホールドということになります。

<タイトル・テンポ・キーの設定>

コードシートへの入力が完成したら、タイトルエリアでタイトルを入力しましょう。その横にある「キー(調)」と「テンポ」を設定します。小節の長さはコードシートを確認してください。

写真の設定では、タイトルは「無題」、キーは「C」、テンポは「100」、1小節目から32小節までを3回繰り返すことになります。

<スタイルの選択>

スタイルは、曲調を決める重要なポイントです。いろんなスタイルを試して、求めるイメージに最も近いものを選びましょう。

【スタイル】ボタンの下半分をクリックして「スタイルピックウインドウ」を開きます。実にさまざまな「スタイル」が用意されているので、曲にあったものを見つけるまでに苦労すると思います。そんなときは左側にある「カテゴリー」で絞り込んで、どれかをクリックすると、右側の「メモ」や「スタイル例」の欄に、具体的な編成やそのスタイルに合う曲名等を確認できます。「スタイル」が決まったら、一番下の「OK」をクリックします。

「スタート」ボタンを押して、演奏を聞いてみてください。しっくりこないときは、「スタイル選択」に戻って、「スタイル」を選び直してください。きっとここが一番時間がかかるところでしょう。

<ソングの設定>

【ソングの設定】ボタンをクリックして「現行ソングの設定」を開くと、演奏に関する設定ができます。例えば、「ミドルコーラスではサブスタイルbで演奏する」にチェックを入れると、ミドルコーラスでサブスタイルに切り替わります。3コーラスの曲で、2コーラス目に変化を加える場合などに効果があります。

また、「シンプルに伴奏する(高度なコード装飾をしない)」のチェックを外すと、ジャズっぽくテンションが加えられるので、ポップスなどの場合、チェックを入れておきましょう。

他にも、設定がいろいろあるので、チェックしてみてください。

<演奏させる楽器の指定>

「ミキサー」ウインドウでピアノの「M」(ミュートボタン)を押せば、ピアノの演奏が鳴らずに、例えば、あなたのピアノの弾き語りの練習になります。

ボリュームなどの調整もこのウインドウで行います。

<メロディやソロの入力>

「Band in a box」には「メロディ」と「ソロ」の2つのMIDIデータを録音できるシーケンサートラックが付いています。

外付けMIDIキーボードなどでMIDI録音すれば、その後に音符を調整したり、ハーモニーを加えたり、楽器の音色を変更したり、MIDIならではの編集が行えます。

外付けMIDIキーボードがなくても、パソコンのキーボードでの録音もできるようなウィザード機能も付いています。「コード入力」画面を切り替えて、「音符入力」画面で直接、音符を打ち込むこともできます。

「パーティション」をクリックすると、次のような画面に切り替わります。

左上にあるこのボタンで音符入力ができるようになります。



これらのボタンで入力するパートを選択します。もし「P」(ピアノ)に自動生成されたMIDIコードが入力されていれば、その音符を変えることもできます。

主に、「メロディ」を入れたり、「ソロ」パートに「イントロ」を入力するのに使うことが多いと思います。

ここまでくれば、音楽もかなり完成していることでしょう。

曲の保存

<ソングの保存>

「ファイル/F」の「ソングファイルを新規に保存」を選択すれば、「Band in a box」のデータとして、保存されます。「Band in a box」を立ち上げて、再び「読み込む」ことができます。

「ソングをオーディオファイルとして保存 形式選択」では、ソングを「wav」や「mp3」などのファイルで保存できます。他の「オーディオプレーヤー」でソングが聞けるようになります。

<各トラックごとの保存>

また、メイン画面上部にある、「MIDI保存」と「オーディオ保存」で各トラックごとの保存もできます。

「MIDI保存」をクリックすれば、現在読み込んでいる「MIDIトラック」を各パート毎に分けて保存できます。 「ディスク」をクリックすると、「ソングファイルを保存」のウインドウから、「ファイル名」と「保存場所」をきめて「保存」を押します。

「オーディオ保存」をクリックすると、次のような画面が現れます。

まず、「選択(E)」をクリックして、保存先を指定します。
続いて、「オーディオ変換ーWAV」をクリックすれば指定した場所に、パート毎の「WAVファイル」が作成されます。

Twitterでフォローしよう