ビートルズの「Girl」は1965年に発売された『ラバー・ソウル』に収録された曲です。名義は「レノン=マッカートニー」ですが、ジョン・レノン単独の作品だと思われます。

ビートルズの「Girl」から学ぶ英語

< There is ~ --ing の構文 >

Is there anybody going to listen to my story
誰かボクの話を聞いてくれるかい?

All about the girl who came to stay?
ボクの心に住みついてしまった女の子について

John Lennon

There is A --ing の形は、「A がいます」と「Aが~している」を合わせたような意味です。

Is there anybody(誰かいますか)+ Somebody is going to to listen to my story(誰かがボクの話を聞こうとする。)

Is there anybody going to to listen to my story?
誰かボクの話を聞こうとするような人はいますか?

 

< 関係代名詞の主格 >

Is there anybody going to listen to my story
誰かボクの話を聞いてくれるかい?

All about the girl who came to stay?
ボクの心に住みついてしまった女の子について

John Lennon

関係代名詞が文の中で果たす役割が主格(~は)の場合、、 who /that (人)、 which /that (もの)を用います。

関係代名詞は、「○○○な△△」などと表現するときに使われます。

the girl(女の子)→ who(その女の子は)+ came to stay(やって来て心に住みついた)、のような語順になります。

 

< 関係代名詞の目的格の省略 >

She's the kind of girl you want so much it makes you sorry
彼女は君がとても欲しくなるような女の子で、そのことが君を情けなくさせる

Still you don't regret a single day
それでも君は1日も後悔する日はない。

John Lennon

関係代名詞が文の中で果たす役割が目的格(~を/に)の場合、、 whom /that (人)、 which /that (もの)を用います。

関係代名詞の目的格は、1つ前の語(先行詞)を、目的格にかえて、後ろの文につなげます。

the kind of girl(そのような女の子)→ whom(その女の子を)+ you want so much(君はとても欲しいと思う)、のような語順になります。

訳すときは、「○○○な△△」のように、後ろから「君がとても欲しくなるような女の子」と訳します。

 

< 使役動詞 make >

She's the kind of girl you want so much it makes you sorry
彼女は君がとても欲しくなるような女の子で、そのことが君を情けなくさせる

Still you don't regret a single day
それでも君は1日も後悔する日はない。

John Lennon

make は「使役動詞」と呼ばれ、「~を~にする」という意味です。

make は目的語のあとに「動詞の原形」を用いますが、原形の「be」は必ず省略されます。

It makes you ( be ) sorry.

訳すときは、直訳で「そのことが君を情けなくさせる」でもいいし、主語を原因ととらえ、「そのことで(それが原因で)君は情けなくなる」のように、目的語を主語のように訳すと自然な日本語になります。

The heavy rain mede me stay home.
激しい雨のため、私は家にいた。

 

< 関係副詞 when の省略 >

When I think of all the times I've tried so hard to leave her
彼女から離れようとした努力したこと(時/場合)を思うと

She will turn to me and start to cry
彼女はボクのほうを向いて、泣き始める

John Lennon

関係副詞も関係代名詞のように「○○○な△△」の文を作りますが、

関係副詞の場合は、先行詞の言い換えに「副詞」を用いて、うしろの文につなげます。

all the times(全ての時/場合)+ when(その時/場合に)+I tried so hard to leave her(一生懸命彼女と別れようとした)

この when は省略可能です。特に time のあとの when はほとんど省略されます。

 

< promise the earth / after all>

And she promises the earth to me and I believe her
彼女はボクに出来もしない約束をして、ボクは彼女を信じる

After all this time I don't know why
結局今度もなぜだかわからないまま

John Lennon

promise + 人 + the earth、もしくは promise the earth to 人 で「人にできもしない約束をする」という意味になります。

after all 「結局」

 

< 関係代名詞の主格 >

She's the kind of girl who puts you down
彼女は君に恥をかかせるような女の子だ

When friends are there, you feel a fool
友達がいる前で。君はばかみたいな気になる。

John Lennon

 

この文章も関係代名詞の主格 who が使われています。

the kind of girl(そのような女の子)+ who(その女の子は)+ put you down(君に恥をかかせる)

注)feel a fool は feel like a fool のことです。

 

< as if の使い方 >

When you say she's looking good
君が彼女にすてきだと言うと

She acts as if it's understood, she's cool
彼女はまるで当たり前のように振る舞う。彼女はいけしゃあしゃあとしている。

John Lennon

as if のあとは、普通「仮定法過去/過去完了」が続き、「事実ではない」ことを「まるで~かのように」と言う場合に用いられますが、
ここでは「仮定」の意味はなく、「~らしい」という意味で、後ろの文は「現在形」が来ています。

as if のかわりに as though も用いられる。

< girl の最後のフレーズ >

Was she told when she was young that pain would lead to pleasure?
「苦痛は喜びに通じる」と若い頃に教えられたのか?

Did she understand it when they said
彼らが次のように言ったとき、彼女は理解したのだろうか?

That a man must break his back to earn his day of leisure,
「男はレジャーの日のお金を稼ぐのに骨を折らなければならない」と。

Will she still believe it when he's dead?
彼女は男が死んでもまだそんなことを信じるのだろうか?

John Lennon

break one's back は「骨を折る、一生懸命努力する」の意味

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