私の好きな「名言」に
”あなたの行くところで、愛を広めなさい。まず、あなた自身の家庭から。”
というのがあります。
これはマザー・テレサの言葉です。
家族を愛し、その愛を隣の人に広げて・・・
訪れてきた人には、来たときよりも幸せになってもらって帰ってもらう。
暖かさと微笑みをもって・・・
もう一つ好きな「名言」に
「くまのプーさん」のクリストファー・ロビンとの「お別れ」の場面があります。
ごめんなさい、これは「名言」ではありませんね。「シーン」です。
クリストファー・ロビンは学校に行く年齢になって、「何もしないでいる」ことができなくなります。
プーさんや森の仲間達といっしょに遊べなくなる時期が来ました。
クリストファー。ロビンはプーに言います。
”僕が「何もしない」ことをしていないとき、時々ここに来てくれる?”
プーは言います。
”君もここに来てくれるの?"
そして、クリストファー・ロビンは、
”必ず来る、約束する、ボクが100歳になってもボクのことを忘れないで。”
プーはちょっと考えて、
”そのとき、ボクはいくつなの?”
”99だよ。”
クリストファー・ロビンは手を伸ばして、プーの手を取ろうとします。
”プー、もしボクが・・・しなかったら、”
と言いかけて、
”何が起こっても、君はわかってくれるよね?”
と、言います。
プーは何のことかわからずに、
”何をわかるの?”
と、聞きますが、クリストファー。ロビンは
”なんでもない。”
と言って、立ち上がります。
私は、この「シーン」が大好きで、どんな「名言」よりも、心を癒やしてくれます。
クリストファー・ロビンが何を言いたかったのか、想像するしかありませんが、
クリストファー・ロビンは大人になって、人生に追われて、子供の頃の体験とか忘れてしまうかもしれないけど、プーには「忘れないで欲しい」と言っているように、ボクは思いました。
どんなに大人になっても、「子供の心」が理解できるというのはどんな「名言」にも勝る「名言」だとは思いませんか?